杉並区にて書道具の買取をさせて頂きました。

杉並区のお客様より、中国墨・書道具をお持ち込みいただきました

中国墨は、一見すると同じように見えますが、実は種類や銘柄、年代によって評価が大きく変わるお品物です。基本的には、煤(すす)と膠(にかわ)を主な材料として作られており、代表的なものに油煙墨松煙墨があります。

油煙墨は、油を燃やして採取した煤を用いた墨で、粒子が細かく、濃墨にした際に艶や深みのある黒が出やすいとされています。そのため、書道用の高級墨として評価されるものも多く見られます。

一方、松煙墨は松を燃やして採った煤を使った墨で、やや青みを帯びた墨色や、渋みのある表情が魅力とされています。水墨画や淡墨を好む方に人気があり、古いものや銘柄の良いものは高く評価される場合があります。

中国墨の中には、油煙101・油煙102・油煙103などの表記が見られるものがあります。これは、曹素功や上海墨廠系の高級油煙墨に見られる等級表示として知られています。

文化大革命前には、曹素功系の高級油煙墨は、
五石漆煙、超貢漆煙、超貢煙、貢煙、頂煙
といった旧来の等級名で呼ばれていました。

その後、時代の変化により、これらの名称が数字表記に置き換えられ、
五石漆煙=油煙101、超貢煙=油煙102、貢煙=油煙103
のように表されるようになったといわれています。

今回お持ち込みいただいた墨にも、「大好山水」や「天保九如」など、中国墨らしい意匠や銘が見られました。中国墨は、実際に使用する書道具としての価値だけでなく、古い文房具・文房四宝としての収集価値もあります。

評価の際には、墨の銘柄、製造元、油煙か松煙か、旧称表記の有無、箱の状態、割れや欠け、未使用かどうかなどを総合的に拝見いたします。

当店では、中国墨、古墨、硯、筆、印材、文鎮などの書道具・文房具の買取も行っております。ご自宅に使わず保管されているお品物がございましたら、お気軽にご相談ください。